車の購入方法について、一括で購入したほうがいいのか、ローンで買うのがいいのか、リースがいいのかとよく質問を受けます。
どれがいいとは言い切ることができませんが、購入方法はいずれも、メリット・デメリットがあります。
一括購入の場合
設備を導入する場合に、トータルでのコストが一番かからないのが現金一括購入です。
自分のお金で買うので利息はかかりませんし、消耗品の交換や車検などのメンテナンス費用も自分の好きな場所を選べるので、うまく工夫すれば安く済ませることができます。購入の際には、一番自由度がききます。
デメリットは、一括で購入するため、手元のお金が一気に無くなることです。
購入後も預金の残高が月商の3か月分くらい残ればいいのでしょうが…
購入後の預金の残高には注意しましょう。
預金残高は企業の生命線です。
ローンの場合
ローンで購入の購入と一括購入との違いは、
・一気にお金が無くなるか、少しずつ払っていくか
・利息がないか、あるか
といった違いだけです。
車の名義はローン会社となりますが、基本的には普通に使用できます。
一括での購入同様、自由度はあります。
一括購入と違い、一気にお金が無くなるデメリットは解消できます。
デメリットは利息がかかることです。銀行の利息に比べれば割高です。
銀行に借りるのも一つの手です。
ただし、設備資金のため融資の手間はかかります。
また、買おうとしている車が、社長専用の社用車である場合は注意が必要です。
設備投資である以上、その設備が利益を生み出す必要があります。
ただし、社用車って利益は生み出すことはほとんどありませんので。
リースの場合
車をリースで購入する場合は、上記2つとは大きく異なります。
リース会社が、車のディーラーと車を買いたい人の間に入って、
車を買いたい人の代わりに車を購入して、メンテナンス費用込みで貸し出すといったパターンがほとんどです。オーダーメイドのレンタルといったところでしょうか。
なので、途中解約はできません。
リースのメリットとデメリットをあげると、このようになります。
メリット
・お金が一気に無くならない
・経理処理が簡単(消費税の税率が変わる際は注意が必要)
・メンテナンス費用が含まれているのでコスト管理も簡単
・コストがリース料となるので利益とお金の関係がわかりやすい
デメリット
・途中で解約できるわけでない(解約してもほぼ全額支払う必要あり)
・リース会社の利息も含まれているので割高
・メンテナンス費用を安くすることはできない(メンテナンス場所や内容が決まっている)
・リース期間終了後、距離を多く走ったり、使用状況が悪かったりすると追加料金がかかる
・購入方法としては一番割高
・節税には向かない(購入なら定率法、リースならリース料(毎月一定額))
・リスケはできない
<この記事で考えたこと>
リースの購入が特殊であることから、リースでのメリット・デメリットを中心にまとめてみました。
トータルでのコストの面ではリースは不利ですが、お金が一気に減らない、コストを平準化できることと、メンテナンスの手間を考えると使い勝手はいいです。
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