お金はいくら確保しておくと安心か

事業を行う上で一番重要なことは、利益ではなくお金です。
事業をする上で、お金をいくら確保すべきかまとめてみました。

お金がなければ事業は継続できない

当然ですが、事業を行う上でお金は必要です。

黒字倒産という言葉があるように、いくら利益が出ていても、
お金が無くなってしまえば、そこで廃業です。

逆に、赤字であっても、お金さえあれば、事業を継続することができます。
赤字の原因として、販売不振や放漫経営などいろいろありますが、
お金が続く限り、これらの危機を乗り越え、事業を立て直すことができます。

そのため、お金をいくら確保するかが大事になってきます。

いくら確保すべきか

お金をいくら確保すべきかを考える前に、
まず今月にいくら支払いがあるかを確認してみましょう。

仕入れや、人件費、家賃、その他の経費に他に、
金融機関から融資を受けている場合には、借入金の返済額もあわせて考えます。
個人事業主であれば、自分の生活費分も考慮します。

もし月初に、今月の支払い分のお金がなければ、
月のどこかで売上の入金を待たなければ、支払いができないことになってしまいます。
万が一、先方の都合で、売上の入金がなければ資金ショートしてしまいます。

一方で、今月の支払い分のお金が確保できていれば、
万が一、売上の入金がなくても、翌月の支払いはできることになります。
翌月に資金ショートすることはなくなります。

では、1か月分の支払額だけ確保しておけばいいのか?
それだと、税金の中間納税や、突発的な支払いがあった場合に、
あっという間に、1か月分の支払額を下回ってしまうので、
2か月分、できれば3か月分確保しておいた方が安心です。

なお、1か月分の支払額は、1か月分の売上高とほぼ一致するので、
3か月分の売上高を確保しておきたいお金ということになります。

お金を確保するには

お金を増やすには、利益を上げるといったことが考えられます。
ただし、利益を確保してお金を増やすには、かなり時間がかかります。
お金が増えるまで、資金繰りが安定しないことになります。
新しいことに取り組むのも、難しくなります。

それであれば、金融機関から融資を受けて、お金を増やしておきましょう。
「借金=悪」といったイメージがありますが、
そもそも、会社が倒産するのは、借金(借入金)が多いからではなく、
お金が尽きてしまうからです。

融資を受けて、多めに現金を確保することで、資金繰りが安定し、
支払いに悩むことがなくなります。

もし、お金を借りたことで、
・やっぱり利息を払うのが嫌だ
・資金繰りに追われるより、借入金に追われるのが嫌だ
・借入金が気になって眠れない
ようだったら、全額返済してしまえば、元に戻ります。


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