税理士になったきっかけを思い出してみました

とある会合で「簿記勉強したのずいぶん遅かったんですね」と言われました。
(プロフィールに書いてあったようです。忘れていましたが…)
今思いかえしてみると、変わった人生を歩んできたなあと思います。


(夏の税理士試験→登山というのが習慣でした(だから10年かかったのかもしれませんが…))

簿記を始めたきっかけ

簿記の勉強を始めたのは、32才くらいだったかと。
今考えても、やはり遅かったと思います。

その時私はというと、バスの運転手をしておりました。

「なんで」と思われるかもしれませんが、入った当初は運転したかったんでしょうね。
25才くらいからやっておりましたので
(↑大卒なのに、親不孝者めとよく言われました…。確かに…)。
今でも運転したい気持ちはあります。
もちろん、たまにならですが…

ただし、収入の頭打ちも見えていたのも事実です。
仕事もキツくなる一方でしたし。

それを打破するには、
管理職に行く、転職する、単純にあきらめるの3つの選択肢があったわけですが、
管理職にはなりたくない、やりたい仕事もない、人生諦めるのもなあ、といった感じでした。

そんな時に会社の先輩から、「本社へ行きたいなら簿記やっておいた方がいいよ」というアドバイスをいただき、簿記を勉強してみることにしました。まあ、本社に行く気はなかったのですが。

そのころは、簿記という言葉は知っていましたが、何のことかはさっぱりわかりませんでした。

税理士試験を目指したきっかけ

簿記の勉強を始めてみると、当座預金?、売掛金?、などと意味不明な言葉ばかりでしたが、けっこう楽しく勉強できたかと。久しぶりの勉強なので、刺激にもなりましたし。

3か月ほど勉強して簿記3級に、さらにもう3か月で簿記2級に合格できました。

そして勉強している最中に、この勉強が税理士につながることがわかりました(←いまさらでしたが)。

というわけで、せっかく勉強した簿記1級を取りつつ、税理士試験にも足をふみいれることにしました。

専門学校のパンフレットには、2~3年で受かると書いてありましたし、税理士になればもうかるとも書いてありましたので。

税理士試験になれば、苦しい生活から、お金にも困らないバラ色の生活が待っていると思い税理士を目指すことにしました(もちろんパンフレットにはそんなことは書いてありません)。

地道に努力すれば成果は出ます

今思えばバスの運転手から、税理士って結構無謀だっのではと言われますが、当時はそんなこと考えなかったですね。

むしろ、会計事務所の方が勉強しづらい気がします。時間は取れても、内容が同じなので飽きますね。

当時のバスの運転手って、休日は少ないものの(入社時は4週5休→途中から4週7休、夏休み、年末年始の休みはありません)、当時は休暇も取りやすかったんです。時間も不規則でしたが、時間の工面はしやすかったかもしれません。なんだかんだ言っても、税理士試験の日はきちんと休めていましたし。

もちろん、今は人不足で大変なようですが。
やめていく方が多い中で、働いている方々には感謝しかありません。
(↑だからというわけではないですが、バスが遅れてきても怒らないで下さいね)

話はそれてしまいましたが、専門学校のパンフレットの甘い言葉に誘われつつ、10年かかりましたが、無事合格できています。

合格する秘訣は何ですかとよく聞かれますが、
・とりあえず専門学校へ申し込む(勉強するきっかけにはなる)
・少しずつでも勉強する(地道にやれば少しづつ成果は出ます)
・とりあえず受験する(目標ができる、受験しなければ100%合格しません)
・少しでも時間を作る(時間のつくりかたは、仕事の上でも役立ちます)
といったことでしょうか。

私はだらだらと長期合格だったので(結構遊んでいたような記憶があります)、的確なアドバイスはできませんが、地道に努力を重ねれば成果は出るのではないでしょうか。