税理士試験は独学ではキビシイ

税理士試験に限らずでしょうが、独学で合格を目指すことはお勧めできません。
私も学費をケチってしまい、結果遠回りになってしまいました。


(こういったものを使うのもアリです)

初めは独学でした

まず私のことですが、初めの数年間(簿記3級から数えて)は完全に独学でした。

その時はこっそりバスの運転手からのステップアップ(というより、バスの運転手から逃げたかっただけ…)を目指すべく、税理士試験の勉強を始めていました。

独学を選んだ理由は、バスの運転手は勤務自体が不規則で、学校へ行く時間は取れない。
そして、どうしても税理士試験に合格したかったわけではなかったこと。
どちらかというとまず合格はしないだろうと。受からなければ、バスの運転手のままいればいいやと。万が一受かったらラッキー程度にしか考えていませんでした。

そして、金銭面の問題も。
お金はありましたが、さほど本気でないものに15万円(1教科、1年分)を投資する気分にもなれず(どちらかというとギャンブルのような感覚)。

とりあえず1年目の簿記3級、2級と順調に独学で合格ができたので、
その後は簿記1級をメインに、簿記論の勉強を始めました。

簿記1級をメインに勉強したのは、
・ひとつのゴールとして1級も欲しかった
・簿記1級ができれば、簿記論もできるようになるだろうと思った
・簿記論ができれば、財務諸表論も多少なんとかなると思った
・3級、2級が順調だったので、すんなりいくだろうと思った
・税理士試験の受験資格に簿記1級が書いてあったから
(結局は別の資格で税理士の受験資格の条件を満たしていました)
からです。(ほぼ正しくはありません、当時の勝手な思い込みです)

ちなみに1年目は、簿記論はもちろん合格の手ごたえは一切なく(合格点が40点くらいで、相当難しかったようですが)、それにショックを受けて財務諸表論は受験せず帰りました。

結果は、不合格のC判定でした(Aが合格に近くDまでありました、当時は)。

独学はやめましたが…

1年目の結果は思わしくなかったものの、勉強の習慣がついたとともに、簿記の勉強も楽しくなってきたので、もう少し続けてみることにしました。

結果も欲しいと思うようになったとともに、このままではキビシイと考え、2年目以降は独学をやめ専門学校を使うことに。

ただし、2年目はここでもお金をケチって教材のみ受講をしてしまいました。

教材のみの受講は、今はあるかはわかりませんが、
・授業は受けられない
・教材が送られてきて、あとは自分で勉強する
・答練の添削はしてくれる
・学費が3~5万円くらい安い
といったもの。

もちろん、お勧めはできません。
市販されているものだけで、勉強するよりは明らかにいいですが…。

2年目以降は勉強時間が多く取れたこともあり、簿記1級と税理士試験の簿記論に合格できました。

ただし、財務諸表論は計算ならばできるようになりましたが、理論は教材だけでの受講だとなにをしていいか全くわかりませんでした。

そのようなこともあり、3年目以降は通常通りの専門学校経由での勉強をすることになりました。
(ネットでの受講でしたが)

お金で時間を買うという感覚

自分の話で長くなりましたが、結論をいえば税理士試験に限らずですが、お金を払ってでも専門学校に通って勉強することが最短経路です。

わからないことを調べたりして考える力も必要ですが、時間がかかります。
わからないことは、知っている人に聞くのが一番早いです。

専門学校には税理士試験のノウハウをいっぱい持っています。

そして残念ながら、税理士試験にもクセというものが存在し、それを解くテクニックも必要になります。もちろん、そのノウハウも専門学校にはあります。

学費を払うというより、そのノウハウをお金で買うと考えるのが正解でしょう。
ノウハウをお金で買うことで最短で合格できるにつながり、
お金でノウハウに加えて、時間も買うことにつながります。

税理士試験は合格することがゴールではありません。合格して資格を有効に使うことが大事です。
早く合格すればするほど、資格を有効に使う時間が増えます。

<この記事の考え>
税理士試験を独学で始めましたが、やはりお金を払ってでも専門学校で勉強すべきであることを、私の経験談をもとに書きました。そして、時間をお金で買うという感覚は、仕事においても大事です。