決算書を作成して決まった利益は、そのまま税金に直結します。
できただけで満足せずに、出来上がったものが正しいものなのか確認しておきましょう。
確認方法をまとめてみました。
貸借対照表を確認する
決算書を作成したら、まず確認するのは、損益計算書でなく貸借対照表です。
貸借対照表が誤っていたら、損益計算書も間違っている可能性が高いからです。
全ての残高が正しいものになっているか、必ず確認しておきましょう。
そして、その内訳がきちんと説明できる必要があります。
・普通預金の残高は、B銀行△△円とC銀行▲▲円(通帳で確認する)
・売掛金の残高は、A社の12月分の〇円
・借入金は、D銀行の□円(返済表で確認する)
といったことを必ずやります。
もし、貸借対照表の数字が正しい数字でなければ、損益計算書も何らかの形で間違っています。
売上の仕訳も、借方・貸方が逆になっていれば、売上を減らしてしまい誤っていることになるので。
なんとなく、いつの間にか出来上がった数字になっていないよう、チェックしておきましょう。
また、その際に現金勘定を使っている場合には、マイナスになっていたり、ものすごい金額になっていないかも確認しておきましょう。
前年と比較してみる
貸借対照表のチェックができたら、損益計算書を前年と比較してみましょう。
自分のイメージが去年と同様位であるならば、経費も同じような数字が並んでいるはずです。
大きな乖離があるならば、どういった原因があったかを確認してみましょう。
原因がわかればそれで問題ないですが、原因がわからない場合には、去年の内容も見てみましょう。
・経費に入れ忘れているものがある
・経費に入れてはいけないものが入っている
・プライベートの分の経費のカットを忘れている
といったことが確認できたりもします。
イメージとあっているかどうか
決算書を作成すると、利益が出てきます。
この利益がご自分の1年分の稼ぎであり、これをもとに生活していたことになります(厳密には、利益+減価償却費-借入金の返済といったことになりますが)。
これが、ご自分のイメージと一致しているかを考えてみましょう。去年と比較してみるのもいいかもしれません。
イメージと違っていれば、何か間違っている恐れもあります。こういった直感も大事だったりします。また、こういった直感が働くようになるよう、日頃からお金のことを意識しておきましょう。
<大事なこと>
いつの間にかできた決算書を出すだけでなく、チェックも必ずしておきましょう。
<昨日の出来事>
昨日はほぼ1日、ひとりのお客様の確定申告を。分量が多かったので、思ったより時間がかかってしまいました。ランニングは1週間ぶりに7km。
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