確定申告の作業を細分化して、事前にできることを考える

確定申告のシーズンがひとまず終わりましたが、それとは別に次のシーズンがスタートしています。

本日が4/8ですので、何もしていなければ3か月分の資料がたまってしまいます。

少しでも作業をしておくことで、来年の確定申告のシーズンで負担をやわらげることができます。


(これで十分です)

確定申告の作業工程

確定申告の際に行う作業は、

1.決算書を作って、売上と利益を計算する
2.申告書を作って、税金を計算する

という2つの作業があります。

さらに細かく分けてみると、

1.決算書の作成は、

① レシートや請求書を集める・整理する
② 会計ソフト入力する(白色申告や青色申告の10万円控除の場合帳簿を作る)
③ チェックする、必要に応じて決算整理する

2.申告書の作成は、

④ 必要な書類を集める
⑤ 申告書の作成をする

といった、5工程に分けることができます。

この中でも、事前準備ができるもの、できないものがあります。

申告書の作成は事前にはできない

そのうち、2の申告書を作ることは、年末にならないと作業はできません。

④の必要な書類とは、

・給与や年金の源泉徴収票
・国民年金の控除証明書
・生命保険料や地震保険料の控除証明書
・ふるさと納税の証明書
・住宅ローンの残高証明書

といったものです。

いずれも、10月以降でないと送られてこないので、基本的にはその時期になるまで何もできません。

できることといえば、
・医療費の集計をしておく
・健康保険料の集計をしておく(年末や年始に資料が送られてくれば不要)
・ふるさと納税の証明書をきちんと保管しておく
くらいでしょうか。

もちろん、申告書自体も事前の準備もできません。
国税庁の確定申告の作成コーナーでも、1/4以降でないと作成できませんので。

決算書の作成は事前にできる

一方で、決算書の作成のうち、

① レシートや請求書を集める・整理する
② 会計ソフト入力する(白色申告や青色申告の10万円控除の場合帳簿を作る)

は、少しずつ作業することは可能です。

白色申告も青色申告の10万円控除も帳簿は必要です

というより、確定申告をする上で時間がかかるのは、この2つの作業です。

③~⑤の作業は資料が集まれば、手間や知識が必要なもの(株の配当やふるさと納税以外の寄付金、不動産の売却、初年度の住宅ローン控除)がなければ、なれれば2~3時間で終えることができます。

特に、①レシートや請求書を集める・整理するだけでも、やっておきましょう。
このようにできるところから、始めてみてください。
最終的には、STEP3になれば確定申告の時期に困ることはほとんどなくなります。

(STEP1)レシートを月別に分けて、封筒にしまっておく
(レシートの山をみてうんざりすることはなくなる)

(STEP2)このレシートを勘定科目別(材料費、消耗品費、旅費交通費などと)わけてしまう
(後々の会計ソフトの入力や帳簿の記入は楽になります。)

(STEP3)会計ソフトに入力や、帳簿に記入してからしまう
(これができれば、年末には①②はおわります→確定申告はすぐ終わります)

<大事なこと>
確定申告でネックになるのは、レシートの整理と会計ソフトの入力です。
少しずつ、こまめにやっておきましょう。
ちなみに私はレシートの山を見るのが苦手なのでこまめに整理しています。