経費を勘定科目別にどのようにチェックしているか③

決算書が完成したら、どのような経費の項目がどのような金額で並んでいるかを確認しましょう。

お客様の決算書をどのような目線で確認しているかまとめてみました。

経費の勘定科目別にどのようにチェックしているか①

経費の勘定科目別にどのようにチェックしているか②

水道光熱費

電気代、ガス代、水道代といった経費が入る項目です。

これは、自宅とは別に事業所を借りている場合には、特に拝見はしません。一方で、自宅を事業所としている場合には必ず確認します。

特に、自宅の一室を使っている程度であったり、普段は外で仕事をしており自宅で経理くらいしかしないのであれば、仕事のために入れられる経費はかなり限られます。

20%とか30%程度をなんとなく経費にしている方がかなり多いですが、正直なとこと多すぎるなあと感じることはよくあります。

電気代は、パソコンを使用したり、エアコンを使ったりするのである程度は経費とすることは問題ない一方で、ガス代、水道代は考えておいた方がいいです。

水道代といっても、仕事中にお手洗いとかちょっとお茶を飲む程度使うくらいであると思われますが、これは仕事中の利用であっても経費ではありません。

ガス代もちょっとお湯を使う、料理をする、お風呂を沸かすことがほとんどかと思われますので、こちらも経費とするのは好ましくありません。

自宅の一室を使っている程度であったり、普段は外で仕事をしており自宅で経理くらいしかしないのであれば、電気代が数パーセント入れる程度ときびしめに見ておくべきでしょう。

ちなみに、私の場合は電気代が5%のみです。電気代のみ10%と考えていたのですが、我が家はオール電化でガス代に相当する金額が電気代に入っているので減らしています。

消耗品費

消耗品では、金額の大きいものの取扱いについて確認します。

青色申告であれば30万円以上のモノ、白色申告であれば10万以上のモノは、1年で経費にすることができませんので、適正に処理してあれば大丈夫です。

またあまり利用することはほとんどありませんが、10万円~20万円の場合には2パターン、20~30万円の場合には3パターンの経理方法があるので、場合によってはそちらをおすすめする場合があります。

18万円のパソコンの経理方法3つを比較してみました

まれに有利になることもある一括償却資産という選択肢

雑費、その他の経費

雑費は勘定科目でどれにも当てはまらない場合に使われることが多いです。しかし、そういったものが積み重なって、雑費の金額が膨らんでしまうケースは非常に多いです。

ただし、確認する側からすれば雑費は何に使ったものなのかを把握しづらいので、必ず確認します。

雑費にしてもいい場合は、勘定科目がどれにも当てはまらなく、かつ「金額が少ないモノ」です。

他の経費の勘定科目より雑費の金額の方が大きくなっていれば、もはやそれは雑費ではありません。

青色決算書にしても、収支内訳書にしても、勘定科目は新しく設定もできるのでなるべくそちらを利用して、雑費の金額は少なくしておきましょう。

また、会計ソフト上の試算表には勘定科目があったとしても、まとめてその他の経費となってしまうこともありますので、完成形のものは必ず確認しておきましょう。

不自然な勘定科目になっている場合があります

<大事なこと>
3回に分けて経費のチェックについてまとめてみました。
ご自分の完成した決算書をチェックするための参考になれば。

<昨日の出来事>
終日にわたり電話相談のオペレーターを。昨日は電話が途切れることがなかったです。
60件ほどを担当。まあ、いろいろといい経験になりました。
夜に、東京の税理士の大先輩とお会いして、食事を楽しみました。


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