決算の着地点を予測するために、やっておきたいこと

ご自分で会計ソフトの入力をしているならば、
こまめに、かつ、ていねいに行いたいものです。
税金がどれぐらいかかるか予測もできますし、
将来の経営判断をする上での判断も適切に行うこともできます。

決算書をこまめに作成するメリット

決算書を作成するのは、確定申告をする上で必須となります。

ただし、せっかく作成するのであれば、申告のためだけに年1回まとめて作成するのは
非常にもったいないです。

年1回まとめて作成しても、毎月作成しても、かかる手間は同じです。

できれば、なるべく正確なものを作成し、
最低でも毎月1回は、きちんと自分の数字と向き合うことをお勧めします。

決算書をこまめに作成するメリットは以下の通りです。
・儲かっているかどうかきちんと把握できる
・お金が増えた、減った理由がきちんと把握できる
・申告の際にどれくらい税金がかかるか把握できるので、お金をきちんと準備できる
・申告の際にどれくらい税金がかかるか把握できるので、必要があれば対策ができる
(決算賞与、設備投資の前倒し、倒産防止共済、ふるさと納税など)

正確に決算書を作成するとは

毎月会計ソフトに入力する際に、以下の点に配慮すると、毎月の正しい数字が把握できます。

・売上は入金の都度でなく、発生した際に入力する
・経費も支払った都度ではなく、発生した際に入力する
・減価償却費は毎月、月割りの金額を入力する
・消費税を納めていて、かつ、税込経理であれば、仮の消費税を経費に入れておく
などなど

ただし、金額が少ないなど大した影響がないようであれば、
毎月の段階では省略することもありです。
手間がかかりすぎて、本業に影響があると本末転倒なので。

過去の数字がわかると、将来の数字が予測できる

決算書を作成したら、月次推移表で内容を確認しましょう。
月次推移表とは、このような表です。会計ソフトに入力していれば、自動的に作成ができます。

月次推移表を活用するメリットは、
・決算の間違えに気が付く(入力もれなど)
・不自然な数字に気づきやすくなる(入力間違えか、それともイレギュラーなことがあったかなど)
・経費に関しては、ほぼ同じような数字が並んでいることがわかるので、今後の予測しやすい
ことです。

最終的に、決算の予測をする場合は以下の手順で行います。

1.月次推移表をエクセルで作成する

月次推移表をCSVで取り込む→エクセルで加工することによって、速やかに作成できます。
推移表をプリントアウト→エクセルで手入力は、タブーです)

2.経費を入力する

経費については、比較的同じような数字が並んでいるので、近い数字を入力していきます。

さらに、2~3年分の過去の数字を確認して、毎月発生しないイレギュラーな支出もきちんと
確認しておくと、予測の精度は高まります。

3.売上を予測して、売上とその原価を入力する

売上は、過去の実績を参考に、入力していきましょう(勘で大丈夫です)。
あくまで予測なので、違っていたらその都度訂正すればいいだけです。

売上原価は売上の〇%としておけば、大丈夫かと。
原価率は、過去の実績を基に決めていただければOKです。