相続税の申告が必要な場合に必要な不動産の登記簿謄本や公図、地積測量図などといった書類は法務局で取ることができますが、ネットで取り寄せることもできます。
法務局は数多くあるわけではないので、どうしても即日入手したい場合でなければ、ネットで取り寄せた方が効率的です。
登記オンラインシステムとは
登記・供託オンラインシステム、登記ネット・供託ネットを利用することで、相続税の申告に必要な不動産の全部事項証明書や公図・地積測量図といった書類を取り寄せることができます。
ネット上で書類の申込みができ決済ができれば、法務局に出かけることなく、後日自宅に送られてきます。
稼働時間は平日8:30~21:00と、いつでもというわけにはいきませんが、比較的長い時間利用ができます。
ネットバンクを利用していれば、ペイジーを利用することによって自宅で決済までできます。決済が終了次第、郵送されます。
ペイジーが自宅で利用できないと、銀行のATM利用になるのでその点ではネックになります。
郵送方法は、急ぎであれば速達も利用ができます(オプションです)。
(本当に急ぎであれば、取りに行けば即日発行できますが…)
なお、初めて利用するには登録が必要です。
登記オンラインシステムへ登録
登記・供託オンラインシステムの一番左にある、「かんたん証明書請求」をクリックするとログインの画面が出てきますが、申請者IDをお持ちでない場合をクリックして登録を行います。
利用規約に同意するをクリックすると、申請者情報を入力するところがありますので、必要事項を入力して確認(入力後一番下にあります)をクリックします。
入力内容を確認して「仮登録」をクリックします。
メールを利用して認証を行います。「発行」をクリックします。
メールに認証の記号が送られてきますので、入力(コピペで大丈夫です)して「登録」をクリックします。これにて登録は完了です。
書類を申請する
申請したIDとパスワードを入力すれば、登記オンラインシステムを利用できます。
ログイン後は以下のような画面になります。
不動産の登記簿謄本や公図といった書類を入手するには、不動産の「全部事項証明書(土地・建物)/地図・図面証明書」をクリックします。
その後、「オンライン物件検索」をクリックします。
あとは、場所を指定すれば「確定」をクリックします。
なお、所在と住所は違いますのでご注意ください。
場所を確定したら、必要な書類と部数を選び「次へ」へ進みます。
請求内容を確認し「次へ」を選択します。
交付方法(窓口、郵送)や速達にする場合はここで選択します。
終わったら「次へ」を選択します。
内容を確認し送信すれば請求が完了します。
その後ペイジーの納付情報が出ますので、それに合わせて納付すれば完了です。
後日、申請したものが郵送されてきます。
なお、登記オンラインシステムは21:00までとなっていますが、17:15以降に申請しても受付のみという形になり、当日中は一切処理されません。
お金の支払いもできないので、実質17:15までと思っておいた方がいいでしょう。
また、お金の支払いが期日を過ぎると自動的にキャンセルになってしまいます。
<大事なこと>
納付自体がペイジーを自宅で利用できれば、登記オンラインシステムはけっこう便利です。
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