相続というと、相続税が高いことに目が行きがちになります。
そういったこともあり、評価が低くなるモノ(不動産)にすることで、相続税対策を考えがちですが、やはりネックになることもあります。
3つの視点で考えてみました。

相続税
相続税という目線で見れば、現金を保有するより、現金以外のモノのほうが、相続税評価額が低くなる傾向があります。
不動産だと、土地は8割程度、建物だと5割程度に下がることもありえます。
仮に、財産2億円で相続人が2人の場合には、相続税は3,340万円です。
これを不動産にして、2億円→評価額1.5億円になれば、1,840万円となり相続税が大幅に減額できます。
これで、相続税が少なくなり、プラスになったように感じますが、もちろん落とし穴があります。
納税資金
ところで、相続税というものは原則以下のようなルールがあります。
・期限まで(相続開始日から10ヶ月以内)
・現金
・一括納付
つまり、ある程度の資金が必要になります。
こういったことを考えると、現金だけのほうが相続税は高くなってしまいますが、必ずそのお金で相続税を払うことができます(もらった以上の納税はありえませんので)。
一方で、不動産などといった換金しにくいものばかりだと、それ相応の価値があるモノがあったとしても、相続税を払うことができません。
上記の例でも、2億円相当の価値の不動産を持っていて、相続税対策して大幅に節税できたとしても、その少なくなった相続税すら払うことができなくなってしまいます。
場合によっては、相続でもらう方のお金を持ち出しする必要も出てきます。
相続税を節税したばかりに、相続税が払えなくなる事態も起こりえます。
遺産分割
こういった対策をしてしまうと、遺産分割にも影響します。
というのも、財産がお金であれば、平等に分けることもできますし、いくらでも調整が可能です。
しかし、不動産にしてしまうと、こういったことは自由にできません。
たしかに、持分を調整して平等に分けることもできなくはないですが、普通はこういったことをしないでしょう。
だからといって、ひとりに不動産を渡してしまえば、他の方の取り分がなくなってしまうということも十分にありえます。
平等にするには、代償分割で他の方と調整ということになり、結局持ち出しが発生ということもありえます。
それに、不動産の価値がはっきりしないので、そもそも平等になりづらいということもあります。
たしかに、相続税のことだけを考えれば、現金を残さないで評価の低いものに変えるのがベストですが、納税や遺産分割のことを考えると、現金が一番ベストだったりします。
お金であれば、もらって困るという自体も起きませんので。
<昨日の出来事>
午前はお客様との打ち合わせ。
午後はランニング20km、スタートが遅れてしまい途中真っ暗に。
登山じゃなくてよかったと。
■広瀬純一のプロフィール
■単発相談 対面・オンライン相談 メール相談
■個人のお客様 税務顧問 個人の確定申告
■法人のお客様 税務顧問 年1決算プラン(法人様向け)
■相続税の申告・ご相談 相続税の申告 相続税の試算
■税務調査・無申告対応 税務調査対応 無申告対応

