相続税の試算をしておくことのメリット

自分にどれくらい相続税がかかるかを気にしている方は多いように感じますが、実際に試算をしている方は少数ではないかと思われます。
相続税の試算をするメリットは、税金を把握できること以外にもあります。

財産が把握できる

相続税の申告で一番大事なことは、故人様がどんな財産を持っているかということです。
これがわからないと、相続税の申告はできません。

これが、生前に把握できるだけでも、ものすごいメリットがあります。

なぜならば、万が一の相続の際には、一番知っている人に聞くことができなくなってしまうからです。

持っている財産を把握することで、自分の財産の大まかの総額が把握できます。

また、使っていない通帳があれば整理しておくこともしておきましょう。

じぶんの銀行口座を解約すれば、亡くなってから解約するのに比べれば、明らかに手間は少ないです。

財産リストを作っておくことで、スムーズに相続できる

遺産分割もスムーズにできる

相続税の試算をしておくことで、遺産分割もスムーズにすることができます。

なぜならば、どんな財産がどれくらいの価値があるかが、前もって把握することができるからです。

また、相続税には小規模宅地の特例というものがあり、誰がどの財産をもらうかによって、相続税が大幅に減額できることもあります。

税金の大小がすべてではないですが、これをふまえたうえでの話し合いもできます。

なお、相続税の申告を税理士にお願いする場合には、遺産分割をする前の方がいいでしょう。

先に遺産分割してしまったために、小規模宅地の特例が使えなくなってしまうこともあります。

遺産分割はやり直しできないと思っておいた方がいいでしょう。
(法律上は可能ですが、思わぬ税負担が生じることがあります)

不安が解消する

相続税の試算をすることで、漠然とした不安が解消するかと思われます。

「あとどれくらい一緒に過ごせるだろうか?」と考える一方で、「相続税はいくらくらいかかるのだろうか?」という不安も生じます。

あとどれくらい一緒に過ごせるかどうかの不安を解消することはできませんが、相続税がいくらくらいかかるかどうかの不安は解消することはできます。

ご家族との時間を少しでも、有意義な時間を過ごすためにも、相続税の試算というのは役立つことになります。

<大事なこと>
相続税の試算をしておくことで、税金だけでなく思わぬ不安が解消できます。
簡単でもいいので、一度調べておくといいでしょう。

自分にも相続税はかかるのか?