税務調査で経費NGにならないようにする対策は必要

経費は仕事に関連するかどうかで、次の3つに分類されます。

・そもそも経費ではないもの(経費ではないですけど…)
・仕事に直接関係のあるもの
・仕事に間接的に関係あるもの

税務署から余計な指摘を受けないためには、以下のようなことをしておくべきでしょう。

(クロ)そもそも経費でないもの

経費は、あくまで仕事に何らかの関係があることで計上できるものです。

つまり、仕事とは一切関係のないものは経費に入れてはいけません。

・友人や家族での食事や旅行代
・自宅で仕事していないのに、家賃や水道光熱費
・個人的に必要なもの(かつ仕事で使わないもの、ゲーム、マンガなど…)

といったものは、ぜったいに経費に入れてはいけません。

あとは、存在しないものも経費に入れることは許されません。

・請求書や領収書の偽造や加工
・実在しないモノを会計ソフトに入力

といったものです。

これをやってしまえば脱税です。万が一、税務署に指摘されてしまった場合には、相当なる厳しい結果が待つことになってしまいます。

ひとつ見つかれば、他のものがあるのではと必要以上に細かいチェックが入ります。

さらに、経費にしていることは、領収書や請求書を発行した相手の売上がかならずあることになります。

こういったことをしてしまうと、相手にも迷惑がかかることになりますので絶対にやめましょう(税務署が相手方を調べることもあります)。

(シロ)仕事に関係のあるもの

仕事に100%関係のあるもの、これがないと仕事にならないもの、というものは経費にすることはできます。

とはいえ、この部分が経費の中で一番大きくなるので、請求書や領収書などをていねいに保管しておきましょう。

ただし、なにも聞かれないかといえばそのようなことはありません。とはいえ、「なにか聞かれた=疑っている」わけではありません。

税務署であっても、業種が変われば使う経費も変わります。実際のところ、なにが必要なのかはわからないことだらけだったりします(私もわからないことはかなりあります)。

あわてず普通に説明すれば大丈夫です。

また、100%経費にできるのに処理を誤ったがためにシロだった経費がクロに近いような経費になってしまうことがあります。

よくあるのが、外注費の現金手渡し→領収書をもらっていないといったことです。

きちんとしていれば経費にできるだけに、気をつけましょう。無駄な税金を収めなくてはいけなくなってしまいますので。

手間賃を現金手渡しする際に気をつけて欲しいこと

(グレー)仕事と間接的に関係のあるもの

税務調査で経費のことでもめないためには、

・100%仕事と関係ない(架空のものを含む)→絶対経費に入れない
・100%仕事と関係ある→きちんと領収書・請求書を保管しておく

ことが、まず大事です。なるべく、この時点で必要以上の指摘を受けないことが大事です。

一番、見解が分かれやすいのが仕事との間接的な経費です。

請求書や領収書を見ても、プライベートなものなのか、仕事のためなのか判別がつけづらいからです。

こういった場合に、税務署ともめないようにするには、領収証や請求書だけでなく、メモ書きでいいので他の記録も残しておくべきです。

交際費であれば、誰と行ったのかや、誰に対してのものなのか記録しておきます。

自宅を仕事場にしていて経費にしている場合(家賃、水道光熱費など)には、どうしてこの数字を経費にしているかといった根拠も残しておきましょう。

このような経費はレシートだけ残しておいただけではダメです。きちんと説明できるように用意しておきましょう。

<昨日の出来事>
午前はブログと請求書作成ファイルのマクロの訂正。
午後はランニング12km。

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