財産リストを作っておくことで、スムーズに相続できる

相続の際の大変なことの一つに、亡くなった方がどんな財産を持っているかを把握することです。
亡くなる前に財産をリストアップしておくだけで、残された方々のストレスは少なくすみます。


(ネットの証券口座、たまに来る郵便物がてがかりのひとつ)

相続税はなくても相続はある

相続とは、亡くなった方の財産を特定の人が引き継ぐことです。

人間である以上寿命というものがあるため、誰しもが経験することです。

相続の際には、
・相続人を確定する
・財産をピックアップする
・遺言書を探す or 遺産分割協議をする or 相続放棄をする
といったことを行う必要があります。

相続税は10人に1人くらいといわれていますが、相続はすべての人が必要になります。

財産のピックアップは大変

ところで財産のピックアップは思いのほか手間がかかります。

なぜならば、知っている人はもういないからです。
聞きたくても、聞く人がいないことになります。

ある程度のことは知っていたとしても、手探り状態探すことになります。

不動産であれば、毎年送られてくる固定資産税の通知を頼りに、

預金であれば、通帳やキャッシュカードなどを手掛かりに探すことになります。

株式や生命保険関係なども探す必要があります。

さらに現在ではネットバンクなどの普及によって、紙の書類がない場合もあります。
郵便物や預金の履歴から発見される場合もあります。

財産のピックアップは比べて、以前に比べて難易度は上がっています。

ちなみに遺言書が残されていれば、おおまかな財産は記載されているので多少探す手間は減りますが、すべての財産が網羅されているわけではないので、結果同じような手間がかかります。

財産を整理しておく、リストアップしておく

何も知らない状態から亡くなった方の財産をもれなくピックアップするのは非常に手間がかかります。

遺された方が困らないように、自分の財産を一度把握するとともに、すべてのモノをピックアップしておきましょう。

財産をリストアップしておくことだけでも相続は格段にスムーズに進みます。

その際に、もう使っていない預金口座や証券口座などがあるようだったら、できることなら解約をして整理しておきましょう。

生前に解約しておけば、亡くなった後に解約するより、手間は少なくてすみます。
(亡くなった後では、名義変更→解約と2ステップの作業が必要になります)

ただし、相続税の申告の際には預金などの財産の動きを把握しなくていけない場合があるので、通帳や解約した履歴は残しておいた方がいいでしょう。

相続税の申告の際は、預金の履歴を確認する必要があります

<この記事の考え>
相続税は関係なくても、相続は必ず起こります。自分がどのような財産を持っているかをピックアップしておくだけでも、遺された方へスムーズに譲り渡すことができます。


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