確定申告の無料相談で思うこと

確定申告の無料相談に行ってきました(相談員側です)。
行ってみて思ってこと、今後行く方にお願いしたいことをまとめてみました。


(前日の無料相談の準備の風景)

過去の確定申告書持参は必須

当たり前のことではありますが、相談する側、相談される側、ともに初対面です。

相談する側のことは、基本何も知りません。
名前、住所(郵便番号も)、電話番号などなど、確定申告書に必要な情報が何もわかりません。なので、すべてお聞きする必要があります。

中には聞きづらい情報もあります。
家族構成(配偶者控除や扶養控除)や障害者控除に関する情報ですね。

その際に、過去の確定申告があれば確定申告に必要な情報がすべて記載されているので、
「基本的な情報は昨年と同じでよろしいでしょうか」
の一言で、その後はスムーズに進みます。

また、過去の申告書とお持ちいただいた資料を比較すれば、収入や控除のもれもなくなり、正しい申告がしやすくなります。

作成できる方は自信を持ってほしい

こういった無料相談に行くと、1日に1人くらいは申告書を完璧に作成して持ってくる方がいます。

こういった方には、「来年は来ないで自分で提出したほうがいいですよ、完璧なので」
と伝えています。

無料相談だと待ち時間も多いので(2時間以上前から並んでいる方も多いようです)、ほぼ一日終わってしまいます。

郵送だったら、少なくとも30分で終わります。
無料相談が、一大イベントでなくなります。

まあ、確定申告に詳しい方に見てもらって安心したいというのが本音なのでしょうね。
税金の計算のしかたって、教わる機会はほぼないですから。
学校の授業でも最低限のことくらい、取り扱ってもいいとは思うのですが。

無料相談の対象なのか確認を

このように行われている無料相談ですが、対象者が限られています。
整理券をとれたとしても、相談内容が対象外であれば相談には応じることができません。

私の担当した無料相談も、
・収入が多い方
・相談内容が複雑な方
は対象外です。

地域や主催者側にもよりますが、私の担当した無料相談は、「不動産売却の税金」「住宅ローン1年目」は対象外でした。

今回25人ほど対応しましたが、3人ほどお断りすることになってしまいました。
(断ってしまった方、すみません…)

「有料なのでやってほしい」「誰か紹介してもらえませんか」も応じられないのです。
(たぶん、営業行為は禁止だと思うので…)

自分の相談内容が取り扱ってもらえるか、確認してからお越しください。
取り扱ってもらえなかった場合、それだけで1日がムダになってしまいますので…

<この記事の考え>
確定申告の無料相談の感想を書いてみました。
いらっしゃった方の申告が終わって、ほっとした顔を拝見すると私も安心します。


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