電車・バス代を経費にする場合

電車・バスで運賃を支払った場合には、原則領収書やレシートは発行されません。

どのように経費にするか、考えてみました。

Suicaのチャージ代の領収書

まず、電車やバスで領収書が出ないからと、Suicaなどにチャージする際の領収書を持って、この金額を経費にしている方が多いですが、これは原則NGです。

Suicaのチャージは、あくまでお金を預け入れたものです。銀行にお金を入金したのと同様です。銀行をSuicaの残高と考えてみれば、納得いただけるかと思います。

また、Suicaは交通費だけでなく、他のコンビニなどでの買い物でも利用できます。領収書の出ない交通費だけに利用したかどうかは、全く第3者に証明はできません。

また、Suicaのチャージ代を経費にして、かつ、そのチャージを利用して買ったものをさらに経費にしているケースも散見します。これは絶対ダメです、単なる経費の2重形状になってしまいます。

Suicaのチャージは原則経費にならず、使った時に経費になるのが原則です。

領収書は不要

そもそも、電車代やバス代の場合には領収書がなくても経費にできます。

会計ソフトに入力するか、出金伝票を作成するだけで経費にできます。

・いつ
・いくら
・どの会社
・どこからどこまでか
・どこへ行ったのか

ということを記載しておきましょう。

ところで、領収書は不要といっても、あくまで少額の場合です。金額が大きいものであるならば、領収書は入手しておきましょう（1つの会社に片道で2,000円が目安です）。

どうしても面倒な場合

とはいえ、こういった細々な作業は面倒なのは事実です。Suicaチャージ代で経費にしたほうがラクですので。

この場合には、
・Suicaのチャージの領収書とともに、利用明細も保管する（ネットでも、券売機でも閲覧可）
・プライベートでは絶対に使わない
といったことで代用できます（原則上記のやり方です）。

ただし、この場合はプライベートのSuicaと仕事用のSuicaを明確に分けなくてはならなくなります。この使い分けが思った以上にわずらわしいです。私の場合、利用のたびに切り替えていますが、何度も間違えたことがあります。

領収書が出ないものを経費にする場合、どうしても余計な手間がかかってしまいます。

ところで大事なことは、経費に計上した分、きちんと仕事として使っていることを証明できることです。

Suicaチャージ代の領収書だけだと、証拠としては弱いです。経費として絶対認められないことはないですが、疑念の目で見られるのは間違えないです。プラスアルファの証拠も残すようにしておきましょう（できれば使った都度経費にするのが理想です）。

＜昨日の出来事＞
午前は相続に関するスポット相談。
午後にランニング7km、夕方に贈与のスポット相談。