税理士が半年分の会計ソフトを入力するとどれくらい時間がかかるのか?

今日この記事を書いているのが7/30です。今年もすでに半年以上経過しましたが、確定申告に必要な会計処理の進み具合はいかがでしょうか?

半年分でもまとめてやろうとすれば、それなりにまとまった時間が必要です。

それは、税理士あっても変わりませんし、クラウド会計を使ったとしても半年分となれば大変です。

実際どの程度時間がかかるのか試してみました。

クラウド会計ソフトをうまく使うには


(もう夏になってしまいましたね…)

初期設定は時間がかかる

クラウド会計の場合には、初期設定は他の会計ソフトに比べて時間がかかります。

通常の会計ソフトの初期設定に加えて、預金通帳やクレジットカードとの紐づけとそのデータの取り込みに時間がかかるからです。

ただしこの設定は一度やってしまえばずっと使えるので、ていねいにやっておきましょう。

せっかく自動で取り込める機能があるのに、それを使わずに一個一個入力する方が最初は楽かもしれませんが、あとあと絶対的に楽になりますので必ずやりましょう。

データ連携が終われば、取り込んだデータに勘定科目と取引内容(摘要書き)を加えて仕訳の登録をしていくのですが、ここで必ず取り込んだデータの仕訳の推測機能を利用しましょう。

これも非常に時間のかかることですが、一度覚えさせてしまえばあとあと楽になります。

そのため、初めの1~2カ月は仕訳の推測機能を登録させながら進めていくことになるので、この期間も結構時間がかかります。

3か月目以降からだいぶ楽になる

初めに時間をかけておくことで、少しずつクラウド会計のメリットを生かすことができます。

初めの数カ月は通常の1.5倍~3倍くらいの時間がかかりますが、ある程度推測機能が登録されていけば、通常の半分から3分の2くらいの時間で処理できるようになります。

ただし、推測機能は時折更新も必要です。

新しいものが出るたびに、推測機能の登録しておく必要があるからです。

この更新作業を怠ってしまうと、クラウド会計のメリットがだんだん薄れてしまいます。

ただし、突発的なモノや年1回くらいしかないものであれば、かえって推測機能の登録をした方が手間かもしれません。そこら辺の見極めも大事だったりします。

半年分入力してみて…

参考程度にとどめておければと思いますが、半年分の入力にかかった時間は10時間くらいでした。
(ちなみに、1月の仕訳数は50~70程度です)。

最初の初期設定に2時間、
初めの1~2か月に2~3時間/月程度(推測機能の登録しながら)
そのあとの3~6カ月が、1時間~1時間半/月

といったところです。

細かい操作方法を試行錯誤しながらなので、慣れればさらに時間短縮ができると思われます。

やはり、初めの初期設定に非常に手間がかかる反面、そのあと想像以上にスムーズにできるようになったなあというのが正直な感想です。

ただし、この時間にはレシート整理の時間は含まれていません。

また、クラウド会計ソフトであっても、まとまった期間をまとめて処理するのは大変です。
こまめに処理しておいた方がいいというのは、クラウド会計ソフトであっても変わりません。

<大事なこと>
個人であれば、確定申告の時期まで比較的余裕があるので、これからクラウド会計を使用する予定があるのであれば、今のうちに時間をかけて設定をしておきましょう。

確定申告の作業を細分化して、事前にできることを考える


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