「相続税の申告のしかた」という冊子のススメ

国税庁が毎年作成しているパンフレットのひとつに、「相続税の申告のしかた」というものがあります。

ページ数が多いので、どのように活用したらいいかまとめてみました。

「相続税の申告のしかた」とは

「相続税の申告のしかた」とは、国税庁が毎年作成しているパンフレットのひとつです。

その名のとおり、相続税の申告についてのやり方が記載されています。

パソコンでも「相続税の申告のしかた」と検索すれば、自由にダウンロードができます。

ただし、対象年だけはご注意ください。故人様が亡くなった年ベースのものをご利用ください。

相続税の申告が必要なすべての方の情報がほぼまとめてあるため、全部で128ページほどあります。

けっこうな厚みがあるため、非常に読みにくいと思われますが、ご自分に必要のない箇所を読まなければ、だいぶ読みやすくなります。

読み方のコツ

相続税の申告のしかた(1~22ページ)

このブロックでは、相続税の申告についてどのような方が申告が必要で、その場合どのように計算したらいいかということが記載されています。

全部を読んですべてを理解する必要まではないですが、おおまかな流れはつかめます。

細かい特例(23~67ページ 読み飛ばし可)

このパンフレットの特徴は、相続税に関する申告に関してほぼすべてのことが網羅されています。

そのため、ほとんどの人が利用しないような特例の記載も載っています。
この23~67ページがこれに該当します。こういった特例は要件も非常に細かいため、非常に多くのページが使われています。

ほとんどの人は利用しないと思われるので、ここは飛ばしてください。

ここを飛ばすだけで、128ページ中45ページがなくなりだいぶ読みやすくなります。

相続税の納付のしかた(68~74ページ)

このブロックでは、相続税の納付について書いてあります。

現金一括で納められるようであれば、最初の1~2ページくらい軽く見ていただければOKです。

残りのページは、延納(数年に分けて納付)や物納(不動産などモノで納付)といった特殊な納付方法の説明書きがあります。

相続税の申告書の書き方(74~111ページ)

このブロックでは、相続税の申告書の作成方法について書いてあります。

こちらについては、実際にご自分で申告書を作成する方に限ってみていただければ大丈夫です。

事前に見ておくというより、こちらを見ながら申告書を作成するといった方が便利です。

添付書類(112~116ページ)

相続税の申告書に加えて、提出が必要な書類が列挙されています。

提出前にどのような書類をつけるかを確認しておきましょう。

目を通した方がいい人

相続税の申告をご自分でする予定の方は、この冊子を見ていただくことをお勧めします。

相続税の申告を自分でやってもいい場合

専門的な言葉が使用されていたり、具体的な計算方法があまりなかったりと、けっして読みやすいとは言えないかもしれません。市販されている本の方が読みやすいかもしれません。

ただし、国税庁が作成しているオフィシャルなものなので、簡単でいいので一度目を通していただいた方がいいです。手続き関係については、詳細に書かれています。

128ページとそれなりの厚みがありますが、必要なところは半分くらいですので。

<大事なこと>
この冊子は税理士の方でも一度見ておくことをお勧めします。
申告書の作成方法や添付書類など、けっこう役に立ちます。

<昨日の出来事>
午前中にランニングは7kmと私用で外出。午後はzoomのオンラインセミナーに参加しました。


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