経費にするには、領収書やレシートなどの証拠が必要です。
ところで以前（といってもだいぶ昔）では、必ず領収書が必須であったようですが、今ではレシートでも充分です。
経費にするための条件
経費にするには、条件があります。
ただお金を払えば、なんでも経費になるというわけではありません。
・自分で払っている
・仕事に関係ある（プライベートでない）
・証拠がある
といったことが必要です。
「証拠がある」という条件を満たすために必要となるものが、領収書やレシートであったりします。
ところで、「今でもレシートではダメ、領収書をもらわなくてはいけない」と思われている方もいらっしゃいますが、今ではレシートでも充分です。
むしろ、領収書の方がデメリットになることが多いです。
領収書だと困ること
何に使ったかがわからなくなる
経費にする条件には、「仕事に関係がある」ことも必要です。
つまり、支払ったこと以上に何に使っているかということの方が大事になってきます。
ところが、領収書になってしまうと、何に使っているかがわからなくなってしまいます。
買ったものが「お品代」となってしまえば、仕事に必要なのかどうかすらわからなくなってしまいます。
なお、高額のものを支払って領収書をもらう場合には、「請求書」や「支払内訳書」など内容がわかるものも必ず用意しておきましょう。
インボイスの要件を満たさないことも
消費税を原則課税で計算していると、もらった領収書がインボイスの要件を満たさなかった場合には、引くことができる税金が少なくなって不利になってしまいます。
ところで、レシートであればインボイスの要件を満たしているにもかかわらず、
領収書にしてしまうと、インボイスの要件を満たさないようなこともあります。
（領収書＋購入明細とセットでの保管が必要）
また、手書きの領収書になるとインボイスの要件を満たしていないこともあります。
（残念ながらテキトーに書いて渡しているところもありますので…）
やはり、レシートの方が無難です。
領収書は怪しまれる？
経費に証拠にはレシートで十分です。領収書にするメリットはありません。
レシートで十分であるにもかかわらず、その領収書が手書きであれば、むしろ怪しまれてしまうと思った方がいいでしょう。
手書きの領収書は、残念ながら税金をごまかすためによく使われているからです。
私であっても、手書きの領収書は「大丈夫かなあ？」と考えてしまいます。
チェックは他のレシートに比べて、厳しくなります。
・何にお金を払ったのかわからない
・なんでレシートでなく、領収書なのだろう
・インボイスは大丈夫かなあ → インボイス公表サイトへ
（手書きの領収書は私の場合は、確実に調べます）
手書きの領収書は、最低限にとどめておくのがいいでしょう。
宛名はなくてもいい
レシートの欠点は宛名がないことです。誰が払ったかがわからないことです。
これは、あまり気にしなくていいです。
むしろ、領収書であっても、「上様」となっていたり、空欄で渡されて自分で書くくらいであれば、宛名のないレシートでも充分です。
そもそも、レシートは払った人に渡すのですから、
レシートがある ＝ レシートの持ち主が払った
と考えられます。
逆に、「～様」「～店」「～事務所」と、どんな名目で領収書をもらっても、仕事に関係のないものは経費にはなりません。
<大事なこと>
レシートがもらえるのであれば、あえて領収書にする必要はありません。
むしろ、逆効果になることの方が多いです。
