確定申告をする際には書類をもとに計算しますので、書類の準備が不可欠です。
申告会場などに行って、書類が足りなかった場合はどうなるか、自分だったらどう対応するかまとめてみました。
基本は書類に基づき1円単位で
確定申告の基本は、必要な書類を集めて、それをもとに集計して計算する必要があります。
ここで大事なことは、やはり書類を集めることです。確定申告の数字はここに書いてある数字をもとに作成するものだからです。
書類さえきちんとそろえば、計算方法がわからなくても、税務署や税理士といったところで正しい申告書を作成することができます。
逆を言えば、書類がそろわなければ、申告者の情報がわからないので、税務署に行ったり、税理士に依頼したところで、何もすることはできません。
書類が足りなかった場合の対応1
自分のお客様の場合で書類が足りなかった場合には、その旨を伝えて書類を準備していただき、揃い次第申告という形をとることができます(金額が100%確定できて書類がない場合は申告しつつ、書類を手配してもらうこともありますが)。
問題は、自分が主でないような会場の相談員(無料相談といったもの)で、書類が不足している場合です。
以前あったのが、保険が満期になったとのことで、収入があり入金のはがきはあったのですが、その経費(既払込保険料)が書いてありませんでした。
他の書類の提示をお願いしたところ、あとはよくわからないとのことでした。
ただし、その方は年金所得が0円で、満期保険金の一時所得を既払込保険料が0円だったとしても、基礎控除以下だったので、申告不要と判断できました。
多少の書類の不備があったとしても、税金に影響がない場合や、納税者側が多少不利になりかつ同意できるのであれば、多少無理してでも申告してしまうこともあります(ただしどなたに担当してもらうかによって対応の差はあります)。
書類が足りなかった場合の対応2
ただし、上記のやり方は、例外中の例外です。基本的には、書類に基づきて申告書を作成しますので、書類が足りなければ用意してもらう必要がありますし、わからないことがあれば調べてもらう必要があります。
特に税額がそれなりにある方は、きちんとしたやり方で申告してもらう必要があります。
・違う書類を見せられて、だいたいこんなもんです
・去年と同じだから、その数字にしてほしい
・去年はこうやってやってもらった
・こういった方法に計算方法を変えてほしい
・私がいいと言ってるのだからこうしてほしい
・責任は私が取る
・忙しいから何とかしておいて
こういった方は、税務署に行ったり、無料申告会場へ行ったとしても、申告はできないと思ってください(↑過去にこういった方がいらっしゃたので…)。
税金を計算する場合、所得を計算したら千円未満は切捨てたうえで、納税額は百円未満切捨てとなるので、1円単位で合わせる必要まではないかもしれませんが、ある程度の書類に基づいた申告書の作成は絶対です。
なんとなく、だいたいで、申告書は作ってはいけません(特に金額が大きいものは)。きちんとした書類集めはしておきましょう。
<大事なこと>
確定申告に大事なことは、書類集めということになります。何が必要かわからなければ、過去の申告書を確認したり、税務署などで事前に確認しておきましょう。
<昨日の出来事>
午前中はちょっと短めのランニングへ。
その後、お客様の確定申告の作成を、更正の請求ができる事案があったのでいつもより時間がかかってしまいました。
■広瀬純一のプロフィール
■単発相談 対面・オンライン相談 メール相談
■個人のお客様 税務顧問 個人の確定申告
■法人のお客様 税務顧問 年1決算プラン(法人様向け)
■相続税の申告・ご相談 相続税の申告 相続税の試算
■税務調査・無申告対応 税務調査対応 無申告対応