お金に余裕があれば、住宅ローンの繰り上げ返済をすることによって、銀行に支払うトータルの利息を少なくすることができます。
その前に考えておきたいことをまとめてみました。
繰り上げ返済は2種類ある
住宅ローンの繰り上げ返済の際、
・住宅ローンの期間を短くする方法(毎月の支払額は同じ)
・毎月の支払額を短くする方法(ゴールは同じ)
のいずれかを選ぶ必要があります。
ちなみに、最終的に銀行に支払う利息が少なくなるのは、前者の住宅ローンの期間短縮です。
ただし、毎月の負担を減らしたいのであれば、後者の方を選ぶのもアリです。
どちらを選ぶかの正解はありません。ご自分に合ったモノを選んでいただければと思います。
お金があるかどうか
住宅ローンの繰り上げ返済を考える前に、お金に余裕があるかどうか考えておきましょう。これは現時点だけでなく、将来のことも考えておきましょう。
住宅ローン期間中に大きな出費が控えているのであれば、繰り上げ返済は控えておくべきでしょう。
・子供の学費
・親の介護
・車を買いたい
・転職したい(私はこれでした)
などといったことを考えているのであれば、繰り上げ返済をせず、そのお金をキープしておくべきでしょう。
確かに住宅ローンの金利も借りている金額が大きいので決して安くはないですが、あとでお金が必要になって借りるよりは金利が安いです。住宅ローンの金利はかなり優遇されていますので。
あとで、他の理由で借りたとしても、今の住宅ローンより安く借りることは難しいでしょう。また、用途によっては借りることができませんので。
お金を取っておくことで、人生の選択肢も増えますので、ムリせずお金をキープしておくことも考えておきましょう。
金利=将来の保険と考えておくのがいいですね。
住宅ローンとの関係
住宅ローン控除を受けている期間中に、住宅ローン控除を受けている場合には、こちらにも影響を及ぼす場合があります。
まず、住宅ローン控除を受ける金額が減る可能性があります。
住宅ローン控除を受けることができるのは、住宅ローンの年末残高×控除割合(0.7%、1%など)で計算がベースになります。
繰り上げ返済すれば、その分住宅ローン控除を受ける金額が減る可能性があるので、確認してみましょう。
また、住宅ローンを繰り上げ返済することによって、借入の期間が10年未満になってしまうと、それ以降は住宅ローン控除を受けることができなくなってしまいます。
これはレアケースかもしれませんが、期間短縮で考えている場合には気をつけましょう。
<昨日の出来事>
午前中は、ブログと引き続きHPの改修。
午後は、カフェで別の仕事。家だと全くできない仕事ってあるのですね。
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