独立当初の事業計画はあてになるのか

独立当初に創業融資を受けるため、事業計画書を作成していました。

ある程度落ち着いたころの事業予測と、今年の実際の数字を比べてみました。

売上高

売上は金額的には今の数字を見ると、思ったよりあったなあと考える一方で、創業融資を受ける際に書いた数字には及びませんでした。

売上にしても、利益にしてもあまりにも大きい数字を書いても、現実味がないと判断されるのが怖かったので少なめに書いたつもりでしたが、それよりも少ない数字でした。

書いた当初はほとんど仕事がなかったものの、税理士という仕事上、1年くらい経てばそれなりには仕事があるだろうと考えていたのだろうとかなり楽観的に考えていたからです。

数字に関しては何の根拠もなかったのであたりハズレにはこだわっていませんでしたが、驚いたのが、予想していた売上の中身と、実際の売上の中身がほとんど違うことです。

メインになるであろうと思った顧問の仕事が、7割以上あると思っていましたが、実際には3割程度しかない一方で、相続の仕事が、1割くらいだと思っていたのが3割くらいでした。

経費は多かった

売上が予想より少なかった半面、経費については1.5倍くらいと大きく膨らんでいました。

お金を借りるために、売上は多く経費は少ないという、よくある甘い見積もりをしてしまっていたようです。

初めのころは、売上が少ないならば経費も抑えるべきと考えていたのですが、そのままでは自分の進歩もなくなってしまうので、考えを変えた面もあります。

・本は予定の2倍以上(当初はつき1万円の予定でしたが…)
・セミナー代は出たいものには参加
・仕事道具はきちんと選ぶ
といった、前向きな経費の使い方をしたものもあります。

一方で、
・税理士賠償保険(なぜか入らない予定だった)
・消費税(インボイス制度がなければなあ)
・ソフト会社の相次ぐ値上げ
といった、独立当初の見積もりが甘かったものもあり、反省すべきことも結構あったりします。

1年を振り返ってみて

創業融資を受ける際に書いた事業計画と比較すれば、かなり控えめに書いたつもりでしたがそれでも及びませんでした。まさに「絵に描いた餅」とはこのことだなあと。

ただし、細かく見ていると、
・やってみたいと思っていた無申告対応の仕事ができた
・相続税の申告が予想より多かった
・以前よりは直接受注の仕事が増えた
・スポット相談も結構あった
と、内容的にはかなり満足できる内容でした。

経費についても、思ったより膨れ上がってしまいましたが、納得いくものにも投資できているので、よかったかなと。

創業融資を受ける際に書いたものよりは、数字が小さくなってしまいましたが、その数字を見直しつつ、来年に向かっていければと考えています。

<大事なこと>
独立当初は計画を立てつつも、2年くらいで見込みが立たず廃業したらどうしようとも考えていたので、無事終わることができたのでよかったです。

<昨日の出来事>
クリスマスの直後あたりで体調を崩したせいで、その時にたまった仕事を。
年末年始に仕事に追われる日々です。


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