相続があった直近で不動産の売買があったら必ずチェックされます

その際に、不動産の売却の形跡があれば、不動産を売った事実だけでなく、おおまかな流れをチェックします。

なぜこのようなことをするのか、まとめてみました。

生前の大きなお金の動き

相続税の申告の際には、その時点でのお金の残高だけでなく、直近5~7年間のお金の動きもチェックします。

相続税の申告の際は、預金の履歴を確認する必要があります

大きな動きがあれば、

・何か別の財産に変わっている
・他の預金通帳がある
・過去に贈与があった

というような事実を見つけることができ、結果的に申告すべき財産の計上漏れをなくすことができるからです。

不動産の売却をチェックする理由

その際に、不動産の売却?のような預金の履歴があれば、その内容もチェックします。

なぜかといえば、預金の履歴のなかで大きな動きとして目立つのが不動産の売却であるからです。

私がお客様の預金通帳の動きを見ていても、金額が大きいせいか必ず目にとまります。

売却代金の入金に限らず、それに付随する費用や税金など、預金の動きが通常の時に比べてかなり大きなものになることの方が大半です。

そのため、そのような事実があるようでしたら、

・不動産を売買した時の確定申告書
・売買契約書
・その他の領収書一式

といった書類も用意しておきましょう。

チェックする内容

不動産のチェックはまず入金面からです。

・売買契約書の契約代金
・確定申告書の収入金額
・預金通帳の入金額

が一致しているかどうかを確認します。

一致しない場合として考えられるのが、手付金と残代金が別の通帳に入金されているといったことが考えられます。それによって他の預金口座があるといったケースもあります。

それから、共有の場合には、誰かひとりの特定の口座に入金している場合です。共有の場合には、それぞれの持ち分に応じた売却代金をもらうのがルールです。共有不動産の売却をする場合には、最終的な精算をしておきましょう。

共有の不動産を売却する場合の注意点

不動産の売却関係では、入金に限らず、大きな出金があるのも特徴です。

仲介手数料、建物の解体費用、測量費用、各種税金などといったものが該当します。

ただし、こちらの場合には、他の財産もなく、過去の贈与もないことをきちんと証明できるものです。通帳に明記しておくとともに、領収書のコピーなどを添付しておくことをお勧めします。

不動産の売買があると、どうしても大きな入金や出金が多くなってしまうので、お金の動きを証明するために、書類の保管もしておきましょう。

<昨日の出来事>
午前は、ブログを書き、買い物へ。
午後は、ランニング12km。

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