事業をする際に考えることは、個人事業でやるべきか、会社を作るべきかという疑問が生じます。
私なりの考え方をまとめてみました。
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スタートは個人事業
税金やお金の観点で見るのであれば、まず個人事業から始めるべきでしょう。
いきなり事業を始めた時から法人にする方もいますが、事業開始時からある程度の売上の見込みがある場合や、法人でないと取引できない場合を除けば、それ以外の場合には絶対にお勧めできません。
税金だけで見ても、個人であれば一番少ないと15%ですが、法人の場合にはいきなり25%と不利です。
スタート時も、個人であれば開業届1枚で始めることができますが、法人の場合には20~30万円ほどの設立費用もかかります。
それから開業もお金がかかりますが、会社を閉める場合もお金がかかります。
会社をつくるより、閉めるときの方が圧倒的に面倒です。
事業をやめたとしても、会社を閉めなければ毎年の申告は必要です(必ず税務署から連絡きます)。
税金の申告も個人事業の時は自分でもやろうと思えばできますし、無料ツール(国税庁の確定申告コーナーなど)も用意されていますが、法人にはそういったものはありません。税理士に頼めばそれなりにコストもかかります(法人の方が高いです)。
法人を作っておきたい気持ちもわかりますが、開業当初が一番お金もなく、一番つぶれやすい時期です。
1円でも余計なコストをかけないですむ、個人事業での開業をしておきましょう。
税金が高いと感じたら
事業が順調にいくと、「ちょっと税金が高いなあ」と思うようになるでしょう。
事業をやっていると、毎年の税金を目の当たりにするので、毎月勝手に引かれていた会社員の時に比べて税金に意識がいきやすいです。
じゃあ、高くなったから法人にするかといえば、その前にやることはあります。
きちんと、できることをやっているかどうかを必ず確認しましょう。
・経費をもれなく計上できているか
・青色申告の65万円控除は使っているか
・所得控除(扶養の家族や社会保険料)などきちんと計上されているか
・まだできる節税方法はないか
・お金に余裕があるか
もし自分でわからなかったら、税理士に相談してみましょう。
法人は手間もお金もかかります。
できる限り個人でできることをやってから、次のステップに進みましょう。
法人成りの目安
法人成りに関する本や節税に関する本はいろいろとあります。
利益が500万円と書いてあったり、1,000万円と書いてあったりと、結論はまちまちです。どの本であってもその著者の考えがあってのことですが、実際には正解はありません。
事業をやっている人によって正解は変わってしまいます。
ちなみに私の考える法人の目安は、上記のことをやっている前提で、
・課税所得(利益から所得控除を引いた金額)が900万円以上(このラインから利益の約半分が税金)
・ある程度の節税商品を使っている(小規模共済であれば最低でも満額)
・事業の縮小(仕事を減らそう)を考えていない
と、考えています。
<大事なこと>
事業を始めるならば、個人事業からスタートしていきましょう。
法人にするのは、軌道に乗ってからでも遅くはありません。
ちなみに私は個人事業主です(税理士は2人以上でないと法人になれませんので)。
<昨日の出来事>
午前中はブログを書き、お客様のところへ訪問。
夕方にはランニングと思ったのですが、途中で雨が強くなりリタイヤ。0.8キロほど…
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