次の確定申告の前に必ず消費税のことを確認しておく

消費税というのは、事業者にとってけっこうやっかいな税金です。

・納税額が高額になりがち
・届出書が事前に必要なものが多い
・特例が多い(免税、2割特例、簡易課税などは特例です)

といったネックがあるからです。

後であわてたり、取り返しのつかない状態にしないために、事前に今回の確定申告のことや、先のことも確認しておきましょう。

今年

まずもって、今年の消費税がどの様になっているか確認しておきましょう。

次の4つのいずれに該当するか、2年前の売上をもとにチェックしておきましょう。

A.1000万円以下+インボイス登録なし

この場合には、消費税の申告は必要ありません。この状態が確認できるだけで、今年の分の確認は十分です。

B.1000万円以下+インボイス登録あり

この場合には、消費税の申告も納税も必要です。

① 2割特例 or 簡易課税(あまりないと思いますが)
② 2割特例 or 原則課税

ほとんどの方が②だと思われ、原則課税が有利というケースも少ないので、2割特例で計算する方がほとんどです。

2割特例の場合、「売上高×2÷110」で計算することによって、大まかな数字がわかりますので、納税資金も確認しておきましょう。

C.1000万円超~5000万円以下

このレンジの方は2割特例が使えず、簡易課税or原則課税のいずれかになります。Bのケースとは違い、申告の時点で選べるわけではありません。

どちらの方法で、申告しなければいけないのか、きちんと確認しておきましょう。

簡易課税も納税額の予測は売上をもとに計算できるので、どのくらいの数字になっているか把握しておきましょう。

D.5000万円超

5000万円を超えている場合には、選択肢は原則課税のみとなります。

納税額の予測は、他の申告方法に比べてやっかいです。

まず、会計ソフトを利用しているのであれば、課税コードの入力間違えがないか、確認しておきましょう。

その後、

・税抜経理 → 仮受消費税 - 仮払消費税
・税込経理 → 課税コードの集計→消費税を試算する

といったことをやって、納税額を念のためチェックしておきましょう。

来年の消費税(令和9年)

消費税のネックなことは、届出書のほとんどが事前提出であることです。

令和9年の消費税の申告状況を確認するときは、令和7年の売上高のチェックが必要です。上記のA~Dのどこに該当するか、確認しておきましょう。

AやBであった方が、Cに該当する場合には、簡易課税がいいか、原則課税がいいかは先に予測しておき、簡易課税にしたいのであれば、今年中に届出を出しておきましょう。

また、AやBに該当する方の場合には、2割特例は使えず、令和9年・10年は3割特例となります(個人のみ)。単純に納税額が1.5倍になります。

A~Cに該当する方は、2,3割特例や簡易課税といった特例の利用がほとんどです。特例であるがゆえに、要件が思いもよらぬところで引っかかったりします。

そんな先のことをと考えず、消費税の場合には2年先くらいまできちんと把握しておくことが大事です。特に売上高1000万円、5000万円前後の方は要注意です。

<昨日の出来事>
午前に富山マラソンのお金の計算(ちょっと使いすぎたかもです…)。
午後は日用品の買い物に。ランニングはもうちょっとお休み。


■広瀬純一税理士事務所のサービスメニュー■
■広瀬純一のプロフィール
■単発相談   対面・オンライン相談 メール相談
■個人のお客様   税務顧問 個人の確定申告
■法人のお客様   税務顧問 年1決算プラン(法人様向け)
■相続税の申告・ご相談   相続税の申告 相続税の試算
■税務調査・無申告対応   税務調査対応 無申告対応