相続対策しても、時々見直すことは必要です

相続対策は、生前からできることならば、やっておきたいものです。

とはいえ、一度やったら終わりではなく、ときおり見直してみることも大事です。

遺言書

相続でもめない対策のひとつとして使われるのが、遺言書です。

この遺言書、一度作ったらOKというわけではなく、ときおり見直してみることが必要です。

なぜならば、遺言書を作成した時点で財産の内容が変わってしまうことがあるからです。

・遺言書に書いてある財産を売却した
・預金口座を解約した
・預金口座のお金を別の口座に移した
・新たな財産を購入した

といったことでも十分にありえます。

仮に、遺言書を作ったときは平等であったものが、時が経つにつれて不平等になり、かえってもめ事の原因になってしまうことになりかねません。

遺言書は作り直しも可能です。万が一、古いものも残ってしまっても、新しいもののほうが有効になります。

遺言書を作ったのであれば、数年に一度は見直しておきましょう。

相続税の試算

できることならば、相続税の試算というものをおすすめしています。

ばくぜんとした不安ばかりがつきまとうよりは、一度どの程度の納税が必要なのかを把握しておくことで(相続税の申告自体必要がないということも含めて)、心の中のモヤモヤが晴れます。

また、現状を把握することで、ご家族がどのようなことをすればいいかがわかります。

相続税の試算をしておくことのメリット

ところで、相続税の試算をしたところで、ずっとこのままいくのかといえばそのようなことはありません。

財産の内容も変わっていますし、評価額も変わることもあるでしょう。

路線価も5年前に比べて、ずいぶんと上がっています(私の自宅周辺でも25%くらい増えています)。

相続税の試算を有効に使いたいのであれば、大きな動きがあったときや、大きな動きがない場合でも数年に1度は見直しておきましょう。

納税資金・生活費

相続税の試算を見直したら、納税資金があるかどうかも確認しておきましょう。

不動産価格が上がっている一方で、現金は減っていくケースのほうが多いので、どうしても相続財産の現金の比率が下がってしまうことがあります。

一方で、相続税の納税は原則現金一括払いです。

そのお金が用意できるか考えてみるとともに、その相続税を払ったあとに、財産を引き継いだ方が生活できるお金が残されているのか、考えておきましょう。

<昨日の出来事>
昨日は家族での外出。
帰宅後に今月の申告がきちんと終わっているかどうかの確認(今月提出するものが多かったので)。

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