ときおり、「なんでそんなことも聞くのですか」といったことを言われることがあります。
実際に、申告したい内容と全く関係ないこともお聞きする場合があります。お客様によっては、そちらのほうが多い方もいます。
とはいえ、そういった内容の話をするには、それなりの理由があるからです。

有利になるから
お客様からの申告の依頼であっても、依頼の内容と全く関係のないようなお話をすることがあります。
例えば、事業の申告をお願いされているのに、健康保険や年金、家族構成、生命保険の加入状況などといった、「関係なくない?」というような話をします。
なぜこのようなことをといえば、お客様が有利になる事があるからです。
上記の例だと、事業に関係のないことでも、事業の利益からマイナスすることができて、納税負担も少なくすることができます。
特に、新しいお客様であったり、スポットのお客様であれば、なにもわからない状態からスタートするわけです。
そのようなお客様を少しでも、いい条件に当てはめて、少しでも納税額を少なくしたいという気持ちがあります。
当てはまりそうな場合には、さらに書類を探す(or再発行)といった面倒なことをお願いするには、そのような理由があるのです。
わからないから
税理士というのは、なんでも知っていると思われている方が多いですが、決してそのようなことはありません。
税金のことはお客様より詳しいですが、あくまでそれだけです。
請求書や領収書を見ただけですべてが分かるわけではありません。仮に請求書を見たところで、材料なのか、外注なのか、わからないなんてことは、ザラにあります。
どのようなことをして、どんな流れなのかを教えていただいたうえで、それを税金計算に当てはめていく必要があるのです。
そのためには、税理士としてはお客様から教えていただく必要があるのです。
うるさいなあと思わずに、お客様のことを教えていただければ幸いです。
税務署と揉めてほしくないから
税理士に申告をお願いする理由の一つに、適正な申告をしたいからという理由があるのではないでしょうか(税務署ともめたくないというのもふくめて)。
とはいえ、適正な申告書を作って提出したとしても、税務署から問い合わせや場合によっては税務調査もないとは言い切れません。
それは、税理士が関与した場合でも同様で、税理士がついているから税務署からなにも言われないというわけではありません(可能性自体は下がりますが)。
そこで大事なのが、資料集め(証拠)だったりします。
普段は使用しないものであっても、きちんと準備しておくことで、税務署に対抗できるのです。数字だけ作って、作成すればいいのではないのです。
申告自体も大事なのですが、その後の予防についても大事にします。それがお客様にとって、メリットが大きいと考えているからです(義務というのもありますが)。
<昨日の出来事>
午前はオンラインセミナーの受講。
午後はお客様の帳簿整理、ランニング7km。
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