相続税の申告に必要な書類の入手にどの程度時間がかかるか

相続税の申告に必要な書類は、入手に時間がかかるものが結構あります。

どの程度時間がかかるか、まとめてみました。

相続人を確定する書類

相続人を確定するために、戸籍謄本という書類が必要になります。

相続人が配偶者+子 or 子のみの場合であれば、

・故人様の出生から亡くなるまでの戸籍謄本
・相続人全員の戸籍謄本

が必要になります。

特に、故人様の出生から亡くなるまでの戸籍謄本の取得が大変なのですが、現在では本籍地以外の市区町村でまとめて取得できるようになったので、以前よりは大幅に簡単に取得することができます。

令和6年3月より戸籍謄本は本籍地以外でも取得できます

とはいえ、即時発行とはいかず、すべての戸籍がそろうまで1~2週間ほどの時間は必要です。

そのあとに、法定相続情報を作成するケースが多いと思われますが、この場合にはさらに2~3週間ほど時間がかかります。

なお、住民票や印鑑証明書といった書類は即時発行可能です。

不動産に関する書類

不動産の評価に必要な書類は、

・名寄帳と固定資産税評価証明書(市区町村役場で入手)
・全部事項証明書・公図・地積測量図(法務局)

といったものですが、こちらは即時で入手できます。

これらの書類は郵送での取り寄せも可能ですが、1~2週間ほど時間は必要です。

ただし、これらの書類で評価できるのであれば問題ないのですが、

・接している道路の路線価がない
・測量する場合
・分筆する場合
・そもそも土地の評価が特殊

などといった特殊な場合には、極端に時間がかかるケースがあります。

銀行や証券会社関係の書類

相続税の申告では、銀行や証券会社の残高証明書、通帳がない場合(一部欠落している場合も含む)には取引明細書といった書類が必要になります。

この手続きが結構時間がかかります。手続き後も即時発行とはならずに、2~3週間前後の時間がかかります。

また、金融機関での対面の手続きの場合には、予約が必要なケースがほとんどです。また、予約に関しても、大手の金融機関ほど予約が非常に取りづらいです(3週間~1か月ほど待たされます)。

郵送でも手続きできますが、基本的には原本の提出が求められますので(返却してもらうことはできます)、費用は掛かってしまいますが、多めに書類を持っておくことも選択肢として考えておく必要があります。

<大事なこと>
よく必要になる書類の入手までにどれくらい時間がかかるかまとめてみました。
戸籍関係は、以前に比べてだいぶ楽になりましたね(それでも日数はかかりますが)。

<昨日の出来事>
午前中は、ホームセンターで庭の手入れに関するものの買い出しに。
午後は、ランニング7km。


■広瀬純一税理士事務所のサービスメニュー■
■広瀬純一のプロフィール
■単発相談   対面・オンライン相談 メール相談
■個人のお客様   税務顧問 個人の確定申告
■法人のお客様   税務顧問 年1決算プラン(法人様向け)
■相続税の申告・ご相談   相続税の申告 相続税の試算
■税務調査・無申告対応   税務調査対応 無申告対応