独立すれば、間違えなく不安定になるのが収入です。
私も独立時は収入がなかったのですが、お金の不安を少しでもなくすためにやったことをまとめてみました。
(独立後は夢を持つ、その一つが登山再開)
生活費を把握しておく
独立した場合に限ったことではありませんが、毎月どれくらい生活費を使っているかを把握しておきましょう。
これがわかれば、自分が最低どれくらいの収入が必要なのかがわかります。
毎月の生活費 + 独立した時の毎月の固定費 + 税金・社会保険料
が、今の生活を維持するための必要な収入です。
もちろん1円単位で家計簿を細かくつけるまでは必要ありません。千円単位、1万円単位で十分です。
最低限確保しておかなければいけない収入を把握しておくことで、
・やみくもに仕事を増やすことをしなくていい
・仕事が少なくてもあせらないですむ
・収入の目標の1つができる
といったメリットがあります。
貯金の推移を予測しておく
生活費が把握できたら、今の貯金でどれくらい生活が維持できるか考えておきましょう、
・独立後の収入の見込みがない
・明らかに、収入<生活費
となっているようであった場合には必須です。
収入 - 経費 - 生活費 - 税金・社会保険料
が、予想される貯金の切り崩し額です。
当初の毎月の収入がなく、経費が5万円、生活費が20万円、税金・社会保険料が5万円とすれば、
30万円を生活の補てんのために貯金を切り崩す必要があります。
貯金が300万円あれば、10か月はこの生活が維持できると予想できます。
ところでなぜこのようなことをしておいた方がいいのかといえば、独立してからの貯金切り崩し生活は、思いのほか精神的にこたえます。私も精神的にけっこうやられました。
これがわかることで、収入がなかったり、少なかったりしてもどれくらい生活を維持できるかが客観的にわかり、冷静に将来の見通しをすることができます。
・あと何か月は大丈夫だな
・この調子でいけば、1年後にはお金の悩みが減りそうだ
・もしあと何か月この状態が続いたら、アルバイトしてもいいかな(いいかどうかは別として)
といった、考えを持つことができます。
このシミュレーションは、3通り作っておくことをおすすめします。
自分のたぶんこうなるであろうシミュレーションのほかに、
全くうまくいかなかったときと、想像以上にうまくいったときも作っておきましょう。
全くうまくいかなかった場合のシミュレーション(収入0で作ってみてもOKです)は、
・最低でも今の貯金で何か月生活で切るか把握できる
・通常のシミュレーションを甘く見積もった場合の保険
・ほどほどうまくいった場合のモチベーションになる(最悪の事態は免れたと考えましょう)
と使うことができます。
想像以上にうまくいったときのシミュレーションは、独立して成功した場合を想像して、それをモチベーションに頑張るのに必要です。
せっかく独立したのですから、夢を持ちましょう。
お金を借りておく
独立したら、早めにお金を借りておきましょう。
お金があることで、少しでも長く事業を続けることができます。
毎月30万円の赤字(生活費込)で、貯金が300万円あれば10か月しか生活を維持できませんが、
それに300万円のお金を借りることができれば、単純計算ですが、20か月と1年半以上事業を続けることが可能です。
貯金が1年以上持たないのであれば、必ず借りておきましょう。
1年目より、2年目のほうがうまくいく可能性が高いです。
私も1年目より、2年目の方がうまくいっています。
また、お金は独立直後に借りておきましょう。
独立直後であれば、ある程度の事業予測でお金を借りることができます(あまりにも夢物語ではダメです)が、申告をしてしまうと実績も見られてしまいます。
困ってからお金を借りるのではなく、困らないようにお金を借りておきましょう。
お金は困った時には借りるのは難しくなってしまいます。
借入先は、日本政策金融公庫の創業融資がおすすめです。
ただし、生活費名目での借り入れはできませんので、ご注意ください。
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