決算書をまとめて作成するデメリット

事業をやっている以上、個人・法人問わず確定申告は必要で、その際に決算書の作成する必要があります。最低限、税金計算のためだけに年1回まとめ上げればいいわけですが、それに対するデメリットを考えてみました。


(この時期に慌てないで済むのが理想です)

決算書の作成は義務

会社員であれば副業でもしていない限り、収入は簡単に計算できますし、経費を集計するような手間はありません。ましてや、税金計算は年末調整と称して、会社が面倒を見てくれるので、何一つ苦労はありません。収入も突然大きく減るようなことも、増えるようなこともほとんどないため、お金の計算はさほど苦労することはないでしょう。

ところが、事業を始めるとすべて自分で計算しなければなりません。
税金を計算するときに必要になるので、ほぼ作成は義務です。

では、いつまでに作成すればいいのか?
最終的には、義務となっている税金の申告までに作成できれば、誰にも文句は言われません。
とはいえ、税金計算のためだけに使うのはもったいないです。

決算書をまとめて作成するデメリット

会社員であれば、給与明細を見れば収入が多いか少ないかは一目瞭然です。

ところが事業を行っている場合には、会社員の給与と違い、誰も計算してはくれません。
収入も自分で売上を集計する必要があります。収入を把握していたとしても、経費もあります。

収入がたくさんあって儲かっていると思いきや、経費も使いすぎていて儲かっていないといったこともありえます。とにかく集計してみないと、儲かっているかどうかもわかりません。

もちろん、想像以上に儲かりすぎていたということもあり得ます(いいことでもあるのですが)。
そのことに気づいたのが申告期限間際でお金がなかったりすると、あわてて納税のためのお金も用意する必要があります。

これが、こまめに集計していれば、
・納税額が大まかに把握できるので、あわてなくて済む
・ふるさと納税などの税金対策もできる
・儲かっているかどうかがはっきりわかる
・儲かっていれば、必要なツールに投資して節税可能
・儲かっていない場合でも、すぐ方向返還ができる
・今がわかれば、将来がどうなるかも予測しやすい
とメリットも多いです。

手間に関してもデメリットだらけ

決算書をまとめて作成することは、手間の面でもデメリットは多いです。

領収書を整理するだけでも大変です。
・何に使ったレシートだかさっぱり覚えていない
・レシート自体紛失
・ネットで買っている場合、プリントアウト(or ダウンロード)する必要あり
・ネットで買っていることすら忘れていれば、経費に入らない
・Suicaの履歴が消えている(100件まで、または26週分しか確認できない)
・見るだけでイヤになる
といった問題があります。

時間的なことでも、デメリットばかりです。
一気にまとめ上げようとすると、数日かかってしまうこともあります。

その間にも、仕事はあります。
申告をするためだけに、仕事を休んでしまっては、元も子もありません。
休みの日になんてことになれば、疲労がたまる一方です。

まとめて決算書を作成してもデメリットばかりです。基本的にいいことはありません。
少なくとも1か月に1回程度は、時間をつくっておきたいところです。
こまめにやればやるほど、1回の時間は少なくてすみます。

私はというと、レシートがさほどあるわけでないので、1週間に1,2回ほどの頻度でやっています。
1回に使う時間が10~15分ほどです。整理されていないレシートを溜め込む方が苦手です。

さらに私は税理士でありますが、会計ソフトを試そうと2つのソフトをつかっています。
1つの方はきちんと入力されていますが、もう一つは5月から止まってしまっています。
再開しようと思ってはいますが、重い腰が上がりません。
税理士ですら、溜め込むとイヤになってしまうのです。